自動車レースの最高峰であるフォーミュラ1の第18戦である、シンガポールGPが2024年9月20~22日に開催されました。今回、フリー走行3と予選のある2日目を現地で観戦してきました。
現地での観戦は大迫力でした!観戦チケットは少々高額でしたが、現地で見る価値ありです。
日本の鈴鹿GPと違い公道を封鎖して行う市街地コースなので、観戦当日の会場への移動が楽なので体の負担が軽く、観戦の前後にシンガポール観光も併せてできるのが良いですね。
F1 シンガポールGPとは
シンガポール中心部の一部公道を封鎖して行う市街地コースの自動車レースです。コースの周囲にはマリーナベイサンズやシンガポールフライヤー等の観光名所があり、日中は観光やショッピング、夜はレース観戦と一日中楽しめる環境にあります。コースの周囲には数多くのホテルが立地しているため、休憩に一旦戻ったり、場合によっては部屋の窓からのF1観戦なんてことも可能であったりします。
レース以外にも会場内にはライブステージがあり、有名アーティストのライブやパフォーマーのステージを観ることができ、F1への興味が薄い方でも楽しめるお祭りのような空間です。
チケットの購入
シンガポールGPの観戦チケットは主にFourmula1公式サイト、SingaporeGP公式サイト、だけでなくKKdayやTrip.com等の代理店でも購入が可能です。今回観戦しようと思い立ったのが直前で、公式サイトではほとんど売り切れ状態だったのですが、KKdayにはまだ一部の座席が残っていたため、約3週間前にKKdayにて観戦チケットを購入しました。
直前でしたので座席指定のチケットは、決勝の9/22分は完売。練習日9/20と予選9/21のチケットのみ若干販売されている状況でした。
2025年のチケットは早期販売は公式サイトにて2024年9月19日に開始され、現在は完売となっています。(2024年の試合も終わっていないのに早かったですね)3日券のみで一部のスタンド席の販売でしたが、19日の深夜には売り切れのスタンドが出てくるほど、すぐに埋まってしまっていました。
SingaporeGP公式サイトでの次の早期販売分は2024年10月1日11時(日本時間)から発売予定です。11月1日以降は定価販売になります。
他の代理店での販売時期は現時点(2024年9月)では未定です。
上記は観戦チケットのみの販売ですが、日本からの飛行機、ホテルと観戦チケットがセットになったものはHISやJTB等の旅行代理店から発売されていました。
事前準備
準備しておいて当日役立ったものをご紹介します。
1.チームウェア
応援の気分を上げるものといえばチームウェアとキャップでしょう。事前購入するにはサーキット周辺のショッピングモールをはじめ国内のいたる所にチームウェアを販売する特設会場が出来ていますし、当日会場内でも販売していますので推しのチームグッツを購入してみてはいかがでしょうか。
ショッピングモール等の会場外店舗の品揃えはレッドブル、フェラーリ、メルセデスベンツ、マクラーレンのものはサイズ展開が幅広く(子供用サイズ含め)潤沢にそろえられているものの、その他のチームのウェアはサイズやデザインが少ないため、お求めになる際はなるべく大きな販売場所で探す必要があります。
オーチャード通りのマンダリンギャラリー前、サンテックシティ内の催事場が比較的品ぞろえがいい印象です。
日本人選手の角田裕毅さんの所属するVCARBのウェアを購入する際は、マリーナベイサンズ内のHUGOというお洋服屋さんが一番取り扱いが豊富です。会場外のお店ではキャップのみであったり、あってもTシャツ1サイズのみの販売でした。
2.空の水筒
会場内には給水スポットにて飲用水を無料で汲むことが出来ます。結局は冷たいビールやジュースが飲みたくなって、売店で購入することもあるのですが、水筒に水を汲んで持ち歩いていれば、いざという時の水分補給に重宝します。万が一の保険として、空の水筒またはペットボトルを持ち込むことをお勧めします。
3.レインウェアまたは折り畳み傘などの雨具
シンガポールは頻繁に雨が降る気候ですので、雨具の準備は必須です。天気予報はざっくりとしか予報してくれませんし、会場内の雨宿りができる場所は限られていますのでいつ降ってきても対応できるように鞄の中に入れておくと安心です。
「myENV」というスマホアプリを入れておくとシンガポール上空の雨雲レーダーが確認できたり、現在地に雨雲が近づいてくると通知が鳴ったりしますので、入れておくといいかもしれません。
4.シンガポールGP公式アプリ
シンガポールGP公式アプリが非常に便利でしたので、事前にダウンロードして、チケットを読み込ませておくことをお勧めします。マップ画面では会場マップの上に自分の現在地が表示されているため、自分の現在地や目的地までのルートを確認するのに重宝しました。また、今どのステージで何の催し物が行われているかも一覧で確認できるので、効率よく会場内を散策できました。
入場
サーキット会場への入場ゲートは9ヵ所ありますが、一部チケットは観戦エリアが限定されたものがあるため、ご自身の入場可能なゲートを確認してから向かうようにしてください。例年GATE2と3A,3Bは混雑すると言われています。
今回私は15時半頃にゲート1から入場しましたが、入場の際の手荷物検査の列は短く、約5分程度ですんなりと入場できました。チケットのQRコードを読み込んでもらった後、荷物検査があります。カメラの三脚や飲食物は持ち込み禁止ですので、注意してください。
会場内の楽しみ方
入場出来たら給水所で水分の補給とインフォメーションでリボンのリストバンドを受け取りましょう。どちらも会場内のいたる所に設置されていますので、目についたときに受け取っておくと便利です。
リストバンドがあればシンガポールフライヤーに乗車するときに再度チケットのQRコードを出さなくてもいいですし、思い出の品としてお土産にもなります。
ゲート1付近にあるWHARFステージでは、ドライバーのインタビューイベントが行われていました。推しのドライバーがいる方はパネルや旗を掲げてアピールされていました。トークショーの後会場内にサイン入りのキャップを投げてくれるドライバーもいました。
飲食ブースも会場内に点在しています。食べ物は1品18SGD(約2000円)、ビール(ハイネケン)は17SGD(約1900円)、ジュースは5SGD(約550円)が相場の印象でした。シンガポールの街中のレストランでの価格と似たような価格帯です。
日中は空いていましたが、フリー走行3の後に飲食ブースに立ち寄ったところ長蛇の列が出来ていましたので、時間をずらしての購入も検討ください。
飲食ブース付近の机と椅子があるスペースは、どの時間帯もほぼ満席だったので、利用できるかどうかは運次第だと思います。
F1シミュレーターなんてものも設置されていました。
サーキット内はF1のレースだけでなくポルシェやF1アカデミーのレースもありました。間近に見るレーシングカーは、結構な爆音でビックリしました。
立見席も各所にあります。(公式マップに記載があります)人気の場所はサーキット内の催しが無い時間帯でも場所取りがされていたりもしますが、割と出入りしながら観戦されているようでしたので、ウォークアバウトのチケットでコースのいろんな方面から観戦するもの良いですね。
グランドスタンド裏のエリアは日中は人もまばらでしたが、夜間は大混雑でした。
観覧車のシンガポールフライヤー近くにパドック入り口があり、常に出待ちをされる方々が陣取っていらっしゃいました。
トイレは各所に仮設トイレが設置されていますが、夕方以降の観客が多くなってくる時間帯では行列になっていました。もし、仮設トイレに抵抗があり常設のトイレを使用されたい場合は大観覧車のシンガポールフライヤーやドリアンみたいな形の建物のエスプラネードモール等のトイレの利用が可能です。
観戦 REPUBLIC GRANDSTAND
今回座席はREPUBLICグランドスタンドという席を購入しました。パドックの裏側にあたるターン5が見える場所で、減速して曲がるコーナーなので、iPhoneのカメラでも通過するレーシングカーの写真を撮ることが出来ました。
スタンドに上る階段のところで再度チケットの確認があります。両手に飲食物を持っているとチケットを出すのに手間取りますので、ご注意ください。
スタンドの向かいに大きなモニターがあるため、コースの見えない場所で何が起きているか全くわからないということは無いですが、映像と順位だけしか表示されないため、可能であれば携帯などで走行タイムや場所をライブ配信してくれているYoutubeチャンネルと併せて観戦した方が、よりレース状況が理解出来ます。
観覧車
ZONE1~3へ入場可能なチケットをお持ちの方は、シンガポールフライヤーと呼ばれる大観覧車に無料で乗ることが出来ます。(通常時の乗車料金は40SGD(約4400円))
おススメはF1のコースが浮かび上がって見える、日没後(19:00以降)の乗車です。私はフリー走行3の後に少し散策をした後に観覧車に向かい、19時過ぎに並び始めて約20分程度でゴンドラに乗車できました。
徐々に上昇し観覧車からの景色が良くなってくると、皆さんゴンドラ内を立ち歩いて写真撮ったりして過ごしますので、あっという間の30分でした。揺れは全くなかったので、ご安心ください。
シンガポールのビル群のきらきらとした夜景や、煌々とした照明で浮かび上がるサーキットはとても綺麗で、一見の価値がある光景でした。
下車後はお土産屋さん内を通過して外に出られます。
お土産屋さんを通り抜け1階に降りたところに生絞りジュース屋さんがあったため、ジュースをいただきました。もう氷を切らしてしまったらしく、氷抜きの搾りたてのジュースでしたが、フルーツ自体は冷蔵庫内で冷やされていたため冷たくて美味しかったです。1杯9SGDくらいでした。
レース観戦後
予選の観戦後は会場を出る人とZONE4のPADANステージで行われるコンサート目当ての人で通路は大混雑になります。予選のなかで有名選手がクラッシュした際には、ファンの方が大声で怒りをあらわにしている方も居たので、荒れている方も居るかと少々不安にもなりましたが、数メートル毎にマシンガンを持った警察官が睨みを利かせていますので、皆さん粛々と歩いて移動されており、安全安心でした。
ZONE4に向かう途中に通りがかったALTER EGOというお店でタイガービールが大サイズが10SGD(約1100円)で販売していたので、買わずにはいられませんでした。会場内の他の売店でハイネケンが17SGD(約1900円)で売られていたのと比べると格安です!
キンキンに冷えたタイガービール最高でした!
PADANステージに到着したのが移動を始めてから25分ほどかかりました。(途中ビールを購入する寄り道をしましたので、まっすぐ向かえばもう少し早く着くかと思います)
ステージ前は大賑わいでアーティスト本人の姿は遠目にしか見えませんが、大型モニターが周辺に何か所か設置されていますので、ライブの雰囲気は十分堪能できました。
まとめ
シンガポールGP会場内はレースだけでなく多くのステージイベントやショップ等があり、退屈する時間がないほどあっという間に一日が過ぎてしまいました。
現地でのF1観戦は会場の雰囲気やレーシングカーの音、迫力などが想像以上で、大興奮の連続でした。次回はぜひ決勝を直接見てみたいと思ったほどです。
少々チケットの値は張りますが、参加する価値はあると思いました。日本でもF1は開催されますが、鈴鹿サーキットから離れたところにお住まいの方は、日本で観戦するよりもシンガポールでの観戦の方が移動が楽な可能性があります。ぜひ、参考になさってください。
私は2025年シンガポールGPのチケットを早速購入しましたので、来年も現地で観戦する予定です!