世界遺産グヌン・ムル国立公園【マレーシア ボルネオ島】

観光

マレーシア ボルネオ島にあるグヌン・ムル国立公園は、2000年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された広大な熱帯雨林に大小の鍾乳洞が点在しています。数万年の年月が作り上げた巨大な鍾乳洞と数百万のコウモリが飛び立つ光景は必見です。

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日本で見られる鍾乳洞とは比べ物にならないほど巨大な鍾乳洞と数百万のコウモリが集団で飛び立つ光景は、わざわざこの秘境まで来てよかったと思わせるほどでした。

行き方

コタキナバル発着の1泊2日のツアーがあるようですが、私は個人手配で直接公園に行き、公園が主催するガイドツアーを組み合わせて観光しました。

個人手配ではマレーシアのクアラルンプール(KUL)とミリ(MYY)を経由してムル(MZV)に行くルートと、マレーシアのコタキナバル(BKI)からムル(MZV)に行くルートがあります。

いずれにしてもマレーシア航空を利用することとなるかと思いますが、私の場合はこのマレーシア航空が大幅遅延し、ミリに1泊滞在する事態になりましたので、ルート計画の際にはご注意ください。

宿泊先と過ごし方

宿泊先としては国立公園内のロッジに宿泊するか、公園から送迎シャトルで約4分のムル・マリオット・リゾート&スパに宿泊するかの2択になるかと思います。

私はムル・マリオット・リゾート&スパに宿泊しながら、国立公園観光をしていました。自分の好きなタイミングで空港、ホテル、公園間を無料送迎してもらえますし、清潔なベットとバスルームで快適な滞在が出来ましたので、おすすめします。

国立公園には入場料30MYR(5日間有効)が必要で、公園内の鑑賞ポイントが複数ありますが、ガイドなしで行ける場所と、ガイドを付けないといけない場所があります。見どころの鑑賞ポイントはガイド付きじゃないと見られない場所にありますので、公園主催のガイド付きのツアーを組み合わせつつ、フリーの時間にガイドなしで見られる場所に行くという形がおススメです。

ランチですが、公園事務所の隣にカフェ(洋食とローカル料理)がありますので、そちらで食べることもできますし、ムル・マリオット・リゾート&スパに戻ってホテル内のレストランで食べることもできます。

公園事務所の横には小さなギフトショップもありますので、お土産を購入もできます。

アクティビティの予約方法

グヌン・ムル国立公園内の公園事務所で受け付けています。初日に窓口にて公園入場料金と併せてガイドツアーの申し込み・支払いをまとめてしてしまいます。入場料金を支払った印に、フェスなどのイベントで着けるようなリストバンドを付けてもらいます。

公園主催のガイドツアー

私が参加したガイドツアーについてご紹介します。

【有料】SHOWCAVES Deer & Lang Cave(開始時間 14:00~、14:30~)

おススメ度 ☆☆☆(絶対参加するべき)

ディア洞窟は現在知られている中で世界最大の洞窟で、高さ120m、幅175mもあります。洞窟内の天井には多くのコウモリが見られます。洞窟までの片道1時間半ほどの道中はガイドが動植物について説明してくれます。ラング洞窟は鍾乳洞が美しいです。

ラング洞窟も鍾乳石が素晴らしい洞窟です。

【無料】Bats(鑑賞時間 17:30~18:30の間)

おススメ度 ☆☆☆(絶対参加するべき)

ディア洞窟には推定250万~350万匹の世界最大級のコウモリのコロニーがあり、17:30~18:30の間に洞窟を出ます。この時うねりながら進むリボン状の隊列で洞窟を出ていく光景が、まるで龍のようで美しかったです。

ディア洞窟・ラング洞窟のガイドツアーはコウモリ鑑賞ポイントにて解散となりますので、鑑賞ポイントのベンチに座って、洞窟からコウモリ達が出てくるのを待ちます。

近くには売店・トイレがあり、売店のスタッフが注意事項の周知や声かけをしてくれます。見終わったら、暗い中を遊歩道を公園入口まで戻りますが、1本道なので迷うことは無いかと思います。街灯が所々付いていますが、念のために足元を照らす懐中電灯もしくはスマホのライトがあると安心です。

帰りの道中はカエルの大合唱が聴いたことないくらいの大音量で聞こえてきますので、それも楽しんでみてください。

【有料】SHOWCAVES Clearwater & Cave of the Winds(開始時間 8:45~、9:15~)

おススメ度 ☆☆☆(絶対参加するべき)

クリアウォーター洞窟は総延長が110kmにも及ぶアジア最長の洞窟として世界記録を持っています。ボートで川を移動した後は、洞窟入り口までの約200段の長い階段上りが待っています。洞窟は澄んだ水が流れ、鍾乳石によって作られた神秘的な空間が広がっています。

ウィンド洞窟にも繋がっており、洞窟内を絶え間なく風が吹いているのが名前の由来。

洞窟を見た後は洞窟入り口にある清流で泳ぐこともできます。水遊びをしたい方は、水着やタオルを持って行きましょう。この水遊びスポットは木漏れ日が神秘的で、写真映えします。

【有料】The ‘Fast Lane’ in Lagang Cave(所要時間 3時間)

おススメ度 ☆☆(行って損は無し)

少しボートで移動し、森の中を進むとあるラガン洞窟内を約1.5km歩く洞窟探検。まったく光の入らない洞窟内は、神秘的な空間が待っています。コウモリやカマドウマ(別名クリケット)が生息しています。ツアーの途中でガイドさんが手元のライトを消してみましょうと促され、真っ暗な暗闇を体感できるタイミングがあります。一切の光が入らない状態というのは結構怖いもので、聴覚が研ぎ澄まされるのが体感できるかと思います。

懐中電灯の光しか無いため、写真撮影スポットはほぼありません。

【有料】The Mulu Canopy Skywalk(所要時間 2時間)

おススメ度 ☆(時間があれば)

開始時間 7:00、8:30、10:00、10:30、12:30

地上25m、全長480mにおよぶ木の上に渡された吊り橋を渡りながら、ムルの原生林をじっくり観察できます。ガイドさんは吊り橋の入り口で見送り、一方通行で木と木の間を渡って行って、最後の出口でまたガイドさんと合流です。高所恐怖症の人は避けた方が良いでしょう。

日本でツリーフォレストアドベンチャーなどの高所アスレチックを経験したことがある人ならば余裕だと思います。

おススメ滞在日数

ムル空港の離発着便はすべて午前中~昼イチの便のみなので、最短2泊3日の日程になるかと思いますが、私は3泊4日で到着日の午後と丸2日の2.5日分を国立公園観光に当てましたが、見たいところがすべて見られるちょうど良い滞在期間だったと思います。なかなか気軽に来られる場所ではありませんので、できるだけたくさんの観光スポットを観ることをおすすめします。

持ち物など注意点

■服装

 主要ルートには木製の遊歩道がしっかりと整備されているので、登山ウェアのようにガチガチに装備を固める必要はありません。しかし、一日中歩き回りますし、足元は洞窟内の濡れた場所でも滑らないスニーカーで、服はスポーツウェアなどの動きやすく多少汚れても気にならない服装で参加することをおすすめします。

■虫よけグッズ

熱帯雨林の森の中を歩いていきますので、虫よけスプレーは必須です。

■おやつ

ディア&ラング洞窟観光の後はコウモリ鑑賞してから帰ることになるかと思います。洞窟鑑賞終了後からコウモリが出てくる日没まで少し待ち時間があるため、おやつが手元にあると小腹を満たして待ち時間を過ごせますのでおすすめです。(コウモリ鑑賞場所には売店・トイレ有)コウモリを観終わった後は、また3.8km(片道)の遊歩道を歩いて公園入口まで戻る必要があるので、エネルギー補給は大事です。

■懐中電灯またはスマホライト

洞窟内やコウモリを見た後など暗い道を進まなくてはならない場面があります。遊歩道は街灯が所々付いていますが、念のために足元を照らす懐中電灯もしくはスマホのライトがあると安心です。

■水筒

公園探索は長時間に及びますので、ホテルの客室にあるペットボトル水でもいいですし、水筒を持っていきましょう。ガイドツアーのスタート地点である公園事務所には給水所もありますので、そこで水を汲むことも可能です。私は水に溶けるお茶やスポーツドリンクの素も併せて持って行きました。

■雨具

雨が降ることもありますので、念のために雨具も持って行きましょう。

■英語力

ガイドツアーはすべて英語ガイドでした。洞窟への道中を含め要所要所で植物や動物の説明をしてくださいます。英語力はあった方が、より理解が深まるかと思いますが、片言しかできなくても見られる景色が素晴らしいので十分楽しめます。

まとめ

日本からは複数回乗り換えしないとたどり着けないグヌン・ムル国立公園ですが、世界最大級の鍾乳洞の景色は圧巻で、わざわざ来てよかったと思わせるものでした。

公園内は遊歩道が綺麗に整備されていますし、近くにはムル・マリオット・リゾート&スパもあり、快適に滞在することが出来ますので、アウトドア初心者でも抵抗なく楽しめるよう環境が整っています。

洞窟まで数キロ歩く必要があったり、階段があったりしますので、体力があるうちに是非行ってみてください。

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