岐阜県高山市奥飛騨温泉郷の一つ福地温泉内にある、1日10組限定のすべての客室が離れのお宿、いろりの宿 かつら木の郷に宿泊してきました。ミシュランガイド東海版に掲載され、今、注目されているお宿の一つです。
ロビーや食事処だけでなく客室にも囲炉裏があるのがこのお宿の特徴で、全室離れになっているため、滞在中は他の宿泊者の気配を感じず、ゆっくりできました。客室付き露天風呂があるのも、時間を気にせずに温泉に入りたい放題ができるのもおすすめポイントです。
チェックイン
チェックインはロビーにて行います。150年前の豪農の古民家を移築した建物で、囲炉裏では炭が焚かれていました。チェックインは15時から、チェックアウトは11時までです。
お茶と和菓子をいただきながら、宿帳を記載していきます。このとき、女性の宿泊者には色浴衣を自由に選べるサービスがありました。SSサイズ~LLサイズまで取り揃えられています。
キャリーケースに関しては、タイヤを拭いてくださり、客室に入れる際もキャリーケースを広げる際に下に敷くマットを貸し出してくださりと気配りが行き届いている印象。
客室までも仲居さんが案内してくださいます。フロントがある母屋から客室がある離れまでは左右に庭が広がる廊下を進んでいくため、期待が高まるような造りでした。
客室
今回宿泊した部屋は”蛍飛庵”といい、専用露天風呂と囲炉裏の間とシャワーブース付きの、このお宿の中で一番ロビーから遠い場所にあるお部屋でした。
チェックイン前にお布団を敷いた状態になっていますので、(それでも十分広い)夕食時にスタッフさんが入室しないのは気が楽で良いですね。
机の上にはウェルカムスイーツ、ミニバーには緑茶、冷蔵庫の中は有料ですが、ビール、酒、ウィスキー、ジュース、ウーロン茶が入っていました。グラスもキンキンに冷やされていました。
客室とロビーの間に自動販売機があり、そこにもペット茶、缶コーヒー、缶チューハイ、缶ジュースが売っていたので、そちらで購入して部屋で飲むのもいいですね。自動販売機の横には製氷機もありました。
クローゼットの中には、ハンガー、館内用の手提げ籠、部屋着、浴衣、靴下、帯、バスタオル、ハンドタオル、歯ブラシがありました。
客室の中の囲炉裏は、自由に焚くことができます。中に着火剤がある状態で炭が組まれていますので、初心者ですが初めての囲炉裏体験を堪能できました。囲炉裏を使う際には換気扇を回すことだけご注意ください。就寝前の眠くなるまでのまったり時間を、囲炉裏を囲んで過ごしました。
浴室は、シャワーブースが室内でお風呂は露天風呂となっていました。アメニティも充実で、メイク落とし、洗顔料、化粧水、乳液、シャワーキャップ、綿棒、コットン、ブラシ、ドライヤーは脱衣所に。シャンプー、コンディショナー、シェービングフォームはシャワーブースにありました。脱衣所にタオルを温めるヒーターが設置されているのも、肌寒い季節にほかほかタオルが使えるので良いですね。
露天風呂から見える庭の範囲が広く、敷地境界の囲いが遠くに見えるほど解放感たっぷりの露天風呂で、滞在中何度も入ってしまいました。お風呂は石造りで、温泉は源泉かけ流しです。お湯の温度も熱すぎず、のぼせにくい方なら長時間入っていられる温度でちょうど良かったです。
泉質は単純温泉、ナトリウムー炭酸水塩泉となっています。
館内無料Wi-Fiが飛んでいますので、インターネットも快適に使えました。
ロビー
ロビーではセルフサービスのお茶(麦茶、薬草茶、紅茶)や有料のカフェメニューがあります。カフェ利用は8時~10時半、15時~20時半となります。カフェメニューは100%果汁ジュース(りんご、桃、ぶどう、オレンジ)、コーヒー、生ビール、ミルクなどがありました。
売店にはご当地のお菓子や民芸品が数多く並んでいます。客室に置いてあったウェルカムスイーツもこちらで購入ができます。営業時間は8時~20時半となります。夕食前までかチェックアウト前に利用するのが良さそうです。
トラベルライブラリーにはさまざまなジャンルの書籍や漫画、塗り絵などが置いてあり、電子ピアノも置かれていました。ちょっとしたおもちゃもあり、お子様連れも楽しめそうです。
夕食
夕食はフロント横のお食事処にて18時から、各個室内に囲炉裏があり、囲炉裏を囲んだ形での食事となります。飲み物はビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキー、サワー、ノンアルビール、ジュース、ウーロン茶などが注文できました。
生ビールを頼んだら陶器のジョッキで提供されました。泡が細かく美味しかったです。
目の前では囲炉裏ではイワナの塩焼き、飛騨牛炭焼き、五平餅が調理されます。
料理はちょうど良いスピードで順番に提供され、どれも和の繊細な味付けで、とてもおいしかったです。日本人でよかったって思う瞬間ですね。
朝食
朝食も夕食と同じお食事処にて8時からいただけます。
目の前の囲炉裏では、飛騨名物の朴葉みそ、鮎の一夜干し、ししとう、おあげを炙っていただきました。また。具だくさんのお味噌汁も、囲炉裏で保温されています。
朝食も多くのメニューを出していただき、お腹もいっぱいで大満足です。
大浴場・貸切風呂
チェックインしてすぐの時間の方が空いていることが多いとのことで、すぐに利用させていただきました。
利用可能時間は15時~翌朝10時(夜間も入浴可能だそうです)
3日ごとに完全換水にて清掃しており、完全かけ流しを原則としているため、塩素殺菌をしていないそうです。レジオネラ菌の検査も定期的にされているとのことで、安心して入ることが出来ますね。
大浴場はとても広く、利用したときには他の利用者さんとは重ならず、内湯も露天風呂も独り占めできました。貸切風呂や露天風呂付きの客室もありますし、大浴場とはいえ他の人を気にせず利用できそうです。
貸切風呂は2ヵ所あり、いづれも内湯付きの露天風呂となっていました。露天風呂の部分が石造りか檜造りかの違いで広さは同じくらいです。ご家族一緒にゆっくりと入れるのが、貸切風呂の良さですね。予約や時間制限などはなく、空いていたら入ることが出来るという利用方法でした。
このお宿の露天風呂は扉から浴槽までの足元に温泉が流れるようになっていて、移動時に足元が寒くならないように配慮がなされているのが、嬉しかったです。
観光の拠点として
観光の拠点としては車での移動となります。主要観光地への所要時間は以下の通り。
上高地へは専用シャトルバスが出るアルプス街道平湯まで車で10分。
新穂高ロープウェーには、車で20分。
奥飛騨クマ牧場へは車で4分。
平湯大滝は車で11分。
長野方面だと松本城へは1時間半。
富山方面だと白川郷へは1時間半。
アクセス
住所: 〒506-1434 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地10
公共交通機関を利用される際は、最寄りのバス停「HO40福地温泉バス停」から徒歩3分です。
電車やバス等だと乗り換えも多いので、車でのアクセスをお勧めします。
まとめ
客室すべてが離れの構造になっているため、他の宿泊者さんとはロビーですれ違う程度で、ほとんど人気を感じさせない充実のおこもりステイでした。目の前の囲炉裏で調理する食事は出来立てで美味しく、部屋付きの露天風呂と囲炉裏で滞在中は充実した癒しの時間を過ごすことが出来ました。
仲居さんのホスピタリティも良く、大満足の温泉宿滞在が出来ました。
リピーター割もあるとのことで、何度でも宿泊したくなるそんなお宿でした。
今回の宿泊はYoutubeの方でも動画でまとめてありますので、是非ご覧ください。