シンガポール チャンギ空港発 オーストラリア ケアンズ国際空港着のシンガポール航空SQ203に搭乗しましたのでレポートします。座席はエコノミークラス内の前方エリアシート(Forward Zone Seat)の最前席(バシネット席)を利用しました。
基本情報
便名:SQ203
機材:A350-900
出発予定時刻:SIN 8:45
到着予定時刻:CNS 17:20
予定フライト時間:6時間35分

出発ターミナル
出発はシンガポール チャンギ空港ターミナル3からとなります。チェックインカウンター近くにある自動チェックイン機にパスポートを読み込ますと、搭乗券と預け荷物のタグが発券できます。

空港ラウンジ
プレミアムエコノミークラスおよびエコノミーのクリスフライヤーゴールド会員およびスターアライアンスゴールド会員はクリスフライヤーゴールドラウンジを利用できます。
ビジネスクラス以上の利用者はシルバークリスラウンジが利用できます。
プライオリティパスをお持ちの方は、SATS Premier Lounge、Marhaba Lounge、Ambassador Transit Loungeの3ヵ所のラウンジ、The Kitchen by Wolfgang Puck、Kaveri Express Indian Vegetarianの2ヵ所のレストランを利用できます。

搭乗口
今回はA5搭乗口でした。
チャンギ空港のターミナル1~3の時に注意したいのが、手荷物検査が搭乗口の直前で行われるということです。出国審査後の免税店などが並ぶエリアで飲み物を購入してしまいますと、手荷物検査時に廃棄となってしまいますのでご注意ください。
ボーディングタイムちょうどもしくはそれより少し早めに各搭乗口毎の手荷物検査が開始しますので、他の空港よりも早めに搭乗口に向かうことをおすすめします。基本的には一つの搭乗口毎に一つの検査場所ですが、今回のA5搭乗口はA1~A5搭乗口が共通の手荷物検査を通過する設計で、検査通過後に小さな売店がありました。(チャンギ空港の搭乗口前は給水機くらいしか無いのが普通です)小さいお子様が遊べる遊具も置いてありましたので、チャンギ空港の中でも珍しい搭乗口かと思います。





搭乗
搭乗券にはボーディングタイムが7:45と印字されていましたが、到着機材遅れにより8:33にボーディング開始となりました。ボーディンググループ毎の搭乗となります。
搭乗ゲートを通過する時に、オーストラリアの関税申告書を受け取ります。(機内にも積んでいるため書き損じた場合はCAさんから受け取れます)
機内で書けるようにボールペンの持参をお忘れなく。


座席(Foward Zone Seat)
今回はFoward Zone Seatの中でも最前列のバシネット席を利用しました。事前座席指定はしていなかったのですが、チェックインしたところ、この席が自動割り当てされました。

エコノミークラスの最前席ということもあって、前方は座席ではなく壁なので、手荷物はすべて上部の荷物入れに収納する必要があります。ただし、足元は足を延ばしても壁に当たらないほど広く取られています。食事の際に利用するテーブルはひじ掛けの中に収納されています。エンターテイメントの画面は壁付けになっているので、手元には操作リモコンがありました。(CAさんを呼ぶボタンを誤って押しそうになる位置に設置されているので注意が必要。知らぬ間に一度呼んでしましました)
アメニティはブランケット、クッション。イヤホンは搭乗口の手前に籠に入っており、ご自由にお持ちください方式で置いてありました。リクエストすれば耳栓、アイマスク、マスクを頂けるようです。



スケジュール
- 7:45ボーディングタイム予定
機材到着遅れのようでまだCAさんたちがゲート前に待機していました
- 8:33ボーディング開始
搭乗ゲートのところで税関申告書を渡されます
- 9:00おしぼり
タオル地の温かいおしぼりが配られます(なぜか一瞬で冷めます)
- 9:17離陸
予定の8:45より約30分ほど遅れての離陸です
- 9:38ドリンクとスナック
- 10:26機内食(昼食)
チキンかフィッシュの2択
- 11:23アイスクリーム
- 13:49リフレッシュメント(軽食)
ピザと飲み物は水かオレンジジュースの2択のみ
- 15:17
現地時間17:17着陸予定よりも3分早い着陸でした
- ここから現地時間
17:29降機前方席なのでエコノミークラスの先頭で降機できました
- 17:35預け荷物受取場所到着
荷物がターンテーブルに出てくるまで数分待ちました
- 17:52税関を通過し空港の外へ
離陸後ベルトサインが消えると、ドリンクとスナックのサービスが始まります。シンガポール名物のシンガポールスリングというカクテルを頂けるのはシンガポール航空ならではですね。

昼食のメインは甘酸っぱい魚(写真)かチキンミートボールパスタの2択でした。共通の品はカリフラワーとスモークチキンの前菜、チーズ、クラッカー、パン、バター、牛乳(なぜかチューブ入り)、水です。
シンガポール航空の機内食はフライトの24時間前までに申し込めばエコノミークラスでも特別食を選択できますので、アレルギー等がある方は特別食を選択するのもいいかもしれません。(私も深夜便だとガッツリ食べたくないのでフルーツセットを注文したりします)

ちょうど機内食を食べ終わるころにアイスクリームが配られました。イチゴ味のアイスクリームで美味しかったです。(シンガポール航空のアイスクリームは以前はハーゲンダッツが配られていましたが、最近はこのUddersというメーカーのものをよく見かけます。変わったのでしょか)

到着の約1時間前にはリフレッシュメントとしてピザがいただけました。キノコのピザとマルゲリータの2種類から好きな方が選べます。正直、お腹は全然空いていませんでしたが、ふわふわとしたパン生地ととろけるチーズで美味く、すんなり食べてしまいました。この時の飲み物は水かオレンジジュースの2択でした。

トイレ
トイレ内には歯ブラシと紙コップあり、ハンドソープ、ハンドローションもありました。
到着
到着後はお酒や化粧品などを販売するこじんまりとした免税店を通過し、入国審査へ。入国審査は自動化ゲートが4台、有人2窓があり、基本的には自動化ゲートの方に案内されます。(車いすの方は有人ゲートに案内されていました。)前方席だったため、待ち時間もほとんどなく入国審査は通過。

すぐに預け荷物受取場のターンテーブルがあります。
コンパクトな空港なので荷物が出てくるまで少し待ちます。(この待ち時間の間に十分トイレを済ませられます)
荷物を受け取った後は税関申告書と入国審査で出てきたレシートをスタッフに提出し、空港を後にします。
ケアンズ空港にてオーストラリアドルを入手するには、到着ゲートを出て正面に両替所、到着ゲートを出て右手の壁の裏にATMがありました。実際に私の滞在ではすべてクレジットカードで決済できたため、現金は一度の使いませんでした。念のための少量のみの両替で良いかと思います。

前方席(Forward Zone Seat)に課金する価値はあるか
足元が広く、トイレに行く際に通路側の席を気にせず出入りが出来る
機内サービスが最初に受け取れる(自分の番までどれくらいか?と考えながら待つ時間がほぼない)
荷物受取の待ち時間にて後方座席の方に追い付かれてしまうので、荷物を預けてしまうと早く降機できたからといって、早く空港を出られるとは限らない
荷物を足元に置いておけない(前方席がなく壁なため)
座席の足元エリアが広いことは、移動疲れを軽減するのに大きく寄与しました。普段、足元の狭さに窮屈さを感じる方は、追加料金を払い最前列の座席を指定する価値は十分にあるかと思います。しかしながら、先に降機できるという利点は、ケアンズ空港のように国際線の便数が少ない空港では、入国審査での渋滞は起こりにくく(特に自動化ゲートにより簡略化されている)、預け荷物がある場合は荷物が出てくるまでの待ち時間があるため、そこの利点は薄く感じました。
足元の広さを重視したい人、預け荷物なしですぐに空港を出たい方にはおススメできる席かと思います。
まとめ
スカイトラックス社の航空会社格付けで最高評価のファイブスターを獲得するほどの高品質なシンガポール航空は、約6時間半のフライト時間があっという間に感じるほど、気持ちの良いフライト体験が出来ました。日系の航空会社のように丁寧な接客は、とても気持ちが良いですね。
ケアンズ空港には複数のLCCも就航していますが、長時間のフライトだからこそシンガポール航空のようなきれいな機体で、美味しい機内食で快適に移動した方がより旅行が良い思い出となります。
今回は前方エリアシートで移動できましたが、足元エリアが広いということは機内のストレスを軽減することに大きく影響していると感じました。